全ての音楽に関わる人たちへ

 

今 の音楽業界はグループ50とガールズグレートに頼り切り過ぎていた印象があった事をCDチャートやネットからでも読み取る事が出来ました。そんな中で起 こったのがサウンドサテライトでのひとつの事件でした。これによってCDチャートに載りたいが為にアーティスト暴走し、そのファンも含めて大量に逮捕され るという事態になりました。これは何の意味があるのでしょうか。

CD チャートは今やチャートに載れば有名になれる的な流れになっています。それだったら、いっその事、チャートをやめてしまえばいい…そう思いました。CD チャートに載っている音楽だけが音楽と呼び、それ以外は音楽ではない…そんな事は絶対にありません。今、自分がこの文章を書いている間にも色々な所で音楽 が生まれています。ネットの動画配信、個人のホームページ…さまざまな場所にアップされている事でしょう。

 

過去には今のような音楽ゲームもなければ、インターネットのような物は存在しませんでした。その時代には音楽チャートという物はあったでしょうか。過去の音楽事情と今の音楽事情を比べる事は難しいでしょう。

 

し かし、今の音楽はお金を生み出す為の手段として用いられるケースが多くを占めていると思います。そう言った側面がある事を自分は否定しません。自分も作曲 家をやっている以上は、そう言った観点で音楽を作る事も時には必要になってくるかもしれないからです。ただ、現状は色々な事情はあると思いますが単純にお 金を生み出す為だけに音楽が利用されている…そんな風に感じざるをえない状況になっているのは事実です。

 

皆さんが心に残っている音楽は何でしょうか。人それぞれに思い出に残る音楽はあるはずです。しかし、今のCDチャート等に踊らされているだけの気配がする音楽業界は完全にリセットをした方がよいと思っています。

 

ネットでは J―POPと音楽ゲーム楽曲の立ち位置を逆転させるというような事が言われています。自分も一度はそれを実行しようとしました。しかし、それでは全くの意 味がないという事に気付きました。結論として立ち位置を入れ替えたとしても最終的には同じ事の繰り返しになり、再び立ち位置を入れ替える等の論争が起こる のではないかと…。

 

自分が本来求めているのは、全ジャンルの音楽共存です。これに関しては非常に難しい道のりかもしれません。しかし、サウンドサテライトは全ての音楽ジャンルに関しての資料館的役割を果たす為に作られたという話を聞いています。それこそ、自分が求めていた音楽共存なのです。

 このジャ ンルだけは聞かない、このジャンルは好みではない…という話があるのも事実ですし、ジャンルによってはユーザー間での論争等が起こっているという話をネッ ト等で色々と聞いております。実際、自分もこの記事を書くまではガールズグレートやグループ50の楽曲は全くと言っていいほど聞いていませんでした。コン ビニ等で聞く事はあってもアーティストまでは分からなかったというのが現状です。

音楽には生まれて来た意味があります。多くの人に夢や感動を与え、時には人を癒し…そう言った理由や目的があって生まれてきます。誕生日を祝う為、何かの記念となる曲を残して後世に伝える…そう言った目的もあるでしょう。

 

音 楽は周囲の人間等に被害を与えるような凶器になってはいけないと思っています。それは音楽が持つ本来の目的とは大きく外れてしまうからです。今回制作した サウンドウェポンも楽器ではなく武器で演奏するという点に多くの方が疑問に思う事と思います。サウンドウェポン自体を凶器に改造したりする人も出てこない とは言い切れない箇所があります。それでも、今回のサウンドウェポンにとっては非常に重要だったのです。仮に改造して殺傷能力を持っている物に関しては持 ち歩くと銃刀法違反で捕まるのは確実です。未改造でも警察に職務質問を受けるレベルかもしれません。しかし、今回は警察にも設計以前に色々と提案し、その 後に警察から出された修正案や指導の元でサウンドウェポンのリリースを実現させました。

サウンドウェポンが今後も続くかどうかはユーザーの反応次第でもありますが、皆様の行動にもかかっている部分があります。音楽は決して人を傷つけるような凶器ではあってはならない…。そう信じています。

最後になりましたが、以前に音楽意識改革委員会で出した改訂案に対する多数のご意見やご要望に関して、目を通せる限りで通させていただきました事をこの場を借りてご報告させていただきます。

 

中 には、嘘字幕やMAD動画、プリンセスによる歌等もありました。イラスト付きメッセージ、長文による手紙等もありました。コメントの内容も『もう少し音楽 業界を信じて欲しい』という短いものから、音楽業界に対する情熱を熱く語っている長文…十人十色の意見が多数ありました。それらのご意見を元に、現在は素 案を修正している所です。機会がありましたら委員会のホームページに改めて素案を出す方向で調整しております。それまでの間、しばらくお待ちください。

 

これからも音楽が末永く愛される時代が続く事を願っております。 西雲隼人。