####2012年1月15日制作 2012年1月21日付:暫定ながら完成。 ミュージックランナー(仮) ・主題 いつも通りだ、問題ない。 全く世界観の違う作品。 (瀬川アスナシリーズ、西雲隼人シリーズは一切関係なし) 一応「レース物」です。 ・年代 西暦2014年5月 ・あらすじ いつの頃からだろうか、数年ほど前には見なかったようなパフォーマーが日本のあちこちで目撃されるようになった。 彼らの名は、ミュージックランナー。誰にも命令される事無く、自分の好きな音楽を流しながら彼らは道を走る。 ある者は駅伝に出場する為の体力作りとして、またある者はアーティストの再評価を訴える為に…。 しかし、このパフォーマーが注目されている事を動画サイトで知った音楽関係者が、彼らを広告塔に利用してCDの 売り上げを伸ばそうと画策をしていたのである。 その話を聞いたパフォーマーはレコード会社の依頼を拒否、誰かの為にやっているのではなく自分達の為にやってい るという部分を改めて強調する。 そして、交渉が決裂したレコード会社と芸能事務所は、超有名アイドルの宣伝目的でミュージックランナーとは別の 広告塔を作り、プロジェクトを立ち上げた。しかし、それを見たミュージックランナーのファンサイドがレコード会 社側の偽者に対して中止を求めて動き出した。 遂には、特定のコースを疾走するランナーライブが提案され、両者が合意した事で第1回のランナーライブが開催さ れる動きとなった。 しかし、このランナーライブには既に芸能事務所側とレコード会社等がさまざまな手段を駆使して優勝しようと裏で 暗躍をしていたのである。それを目撃した一人の少女は、この事実をミュージックランナーに告げるのだが…? ・導入部 ミュージックランナーの説明がメイン ・起(時代設定等) ミュージックランナーの一人にスポットライトが当たり、動画サイトで話題になる。芸能事務所やレコード会社が ビジネスチャンスと見て、彼に接触をするが交渉は決裂する。 そんな話がネット上でも話題になり、何でもビジネスに結び付けようとする芸能事務所を批判する動きとなる。最 終的に、芸能事務所側は自分達でミュージックランナーを作って彼らを広告塔にする。 芸能事務所やレコード会社等が自前でミュージックランナーを作ったのは良いが、今度は本来のミュージックラン ナーファンが「風評被害を受けている」や「超有名アイドルによる人心掌握」等の批判をぶつける。 このままではミュージックランナーその物が廃止に追い込まれると判断した、ある人物がランナーライブを提案す る。 ・承(起を受けて、物語が進む) ランナーライブに関しては、ルールや開催時期等で紆余曲折はあった物の、お互いに批判のぶつけあいでは何も解 決はせず、議論の泥沼化が進む事を懸念していた両陣営は、最終的にランナーライブ開催を認める事になった。 開催当日、元駅伝ランナー、市民マラソン出身者、世界陸上の記録所持者等の選手も多く集まり、ランナーライブ が始まろうとしていた。 しかし、ランナーライブ当日でも相手チームの間では駆け引きが展開、同じ曲を流す等の裏取引が行われていたの である。その裏取引を目撃した人物が、レースのスタート前に裏取引の事実を運営委員会に告発、走るランナーは 正々堂々でも流す楽曲に不正があっては…と言う事で裏取引をしていたチームを失格処分と考えたが…。 その一方、同じ事実をミュージックランナーの1人も告発していた。しかし、彼はチームの失格処分に関しては行 うべきではないと言う答えを出した。 彼は不正に関しては到底認められるものではないとした上で「この日の為に練習を積み重ねたランナーを失格にす るのは可哀そうだ」と答えた。レコード会社や芸能事務所が何を考えているのかは知らないが、レースで勝利して 間違いを正す方が最良の選択である…と彼は考えていた。 そして、レースはスタートし、多くのランナーがそれぞれの思いを自分の走りと自分で選曲した曲に乗せてコース を疾走する。 ・転(状況が大きく動く) レースも中盤戦、トップグループと後方のグループに5分と言う差が出てくる。そんな中で、第3チェックポイン トでは駅伝でも恒例になっている20分差による繰り上げスタートが待っていた。その繰り上げスタート用の携帯 音楽プレイヤーには、ある細工が施されていた。何と、収録されている曲は裏取引があったというレコード会社の 所属アイドルの楽曲だったのである。しかも、この曲は新曲で駅伝開催後の3日後(その週の水曜)発売という…。 この話を聞いた繰り上げスタートの選手の一人は、携帯音楽プレイヤーの音楽ボリューム設定をオフにして、裏取 引があったという事実を先頭グループの選手に何としても伝えて欲しい…とタスキとして使う物とは別の携帯音楽 プレイヤーに入れていたとある音楽を流すのだが…。 レース終盤、3位を走っていた選手が失速と言う展開になる。それを見た何者かが「作戦を実行せよ」と指示をす る。その指示の正体は中継用大型ビジョンやワンセグTV等をジャックし、超有名アイドルの楽曲をPRするという レース開催前にミュージックランナーのファンが懸念していた最悪の事態だった。 ・結(物語の結末) レースの結果は、主人公が1着入選を果たす。その一方で、ミュージックランナーを悪用しようと考えていた芸能 事務所とレコード会社が一斉に逮捕され、音楽業界の裏側で行われていた事実がランナーライブ終了後に暴露され るという展開になった。 その後、発売予定だったCDは回収される事になり、その週のCDチャートには音楽ゲームの楽曲が1位を獲得す ると言う結果となった。翌週以降には、同人作曲家の曲が大量にチャートインする等、今までのチャートとは全く 違うような展開に周囲は驚いていた。 「自分達の地位をお金の価値でしか考えていない人物が、ミュージックランナーに介入しようとした事で音楽業界 は完全に崩壊した」というネット上の書き込みが突如出現、ランナーライブに居合わせた半数以上の人間が彼の意 見と同じ事を思っていた。 その数週間後、芸能事務所とレコード会社が連名で今回の一件に関して謝罪、今後は度を超えない範囲の活動に専 念する事を発表する。しかし、それをすぐにはネット住民も信用はしていなかった。当然の事だが、今回の事件に 関係なかった芸能事務所やレコード会社も風評被害を受け、謝罪後も数ヶ月間はCDチャートに音楽ゲームの楽曲 と同人作曲家の楽曲がチャートを独占すると言う流れは続いたのである。 そして、2014年夏、音楽業界のいわゆる超有名アイドル商法を大幅に規制する動きが国会でも議論され、結果 的に音楽業界は動画サイト勢の同人楽曲や同人ゲーム楽曲、音楽ゲーム楽曲が市場を3分化する流れになった。 それ以外のジャンルはどうなったのか、以前のようにミリオン連発ではない物の活気自体は取り戻しつつあった。 しかし、下手に大幅な売り上げを記録し、国会で議論中の規制案に盛り込まれる事を恐れる事で完全にJ−POP 等がチャートの常連に復活するまでは時間がかかっていたのである。 >用語説明 ・ミュージックランナー 自分の好きな音楽を流しながら道を走るパフォーマーの事を、いつからかミュージックランナーと呼ぶようになった。 彼らが動画サイトで話題になっている事を耳にしたレコード会社や芸能事務所等は、何とか宣伝に利用できないかと 接触を試みるのだが、交渉は決裂に終わる。 そして、レコード会社と芸能事務所が超有名アイドルの宣伝目的でミュージックランナーとは別の広告塔を作ろうと した事で、ミュージックランナーのファンサイドがレコード会社側の偽者を何とかしようと動き出す…。 (ファンが偽者を潰そうと考えている事は、本家サイドは把握していません) ・ランナーライブ 簡単に説明すると、タスキを携帯型ミュージックプレイヤーに置き換えた駅伝。日本各地のミュージックランナーと レコード会社や芸能事務所に所属するランナーが、それぞれの目的の為に走る競技である。 選手が使用する携帯音楽プレイヤーの音量は一定だが、チェックポイントでトップ通過をするとトップになった選手 の携帯音楽プレイヤーに入っている曲が会場や特別観覧席などで流れる仕組みになっている。 >登場人物 ※駅伝という仕様の為、チーム戦になりますが登場人物の数に関しては若干調整する予定です。 (主人公のチームだからと言って、5人とも全員に設定があるかどうか不明と言う話) ・主人公:男性 24歳 趣味でミュージックランナーを始めたのだが、ネットの動画サイトで話題になってからは時の人になる。仕事はゲー ムセンター勤務。主に筐体のメンテ等を担当している。 ある日を境に、レコード会社や芸能事務所等からオファーを受けるのだが、必要以上のお金を持たない主義の為かオ ファーをすべて断っていた。 その後、自分の知らない所でランナーライブの開催や複数の芸能事務所やレコード会社等がミュージックランナーを 始めたと言う事に複雑な思いを抱く。しかし、自分が始めた以上は自分で決着を付けないと…と言う事でランナーラ イブへの参加を決意する。 レース当日、知り合いの4人と共にレースにエントリーするが、自分がチェックポイントへ向かおうとしている時に 裏取引を芸能事務所が行っているという話を聞く。しかし、彼はすぐに運営委員会等には伝える事はしなかった。 アンカーとして走り、見事に優勝をするのだが…? ・ヒロイン:女性 20代? ミュージックランナー自体はネットの動画サイトで知ったのだが、実際にやってみようか考えていた所でランナーラ イブの開催が告知され、参加しようか悩んだ結果…参戦を見送った。 (男性オンリーではなく、女性部門もあった) 観客として見守ろう…と思っていた矢先、芸能事務所とレコード会社の裏取引現場を目撃する。 ・シャドウノイズ:男性 30代? ランナーライブの仕掛け人であり、自らを「音楽業界の変革を望む」として西雲隼人と名乗っている。 (※西雲隼人シリーズの本人ではなく、同人ライトノベルとして出版されているキャラの名前を変えていると思われる) 運営委員会のリーダーでもあり、ヒロインの告発や一部チームの報告で一部芸能事務所やレコード会社が何かの介入 をしようとしている事を事前に把握しておきながら、泳がせる事で主人公のゴール後に大暴露が可能だったのである。 「自分達の地位をお金の価値でしか考えていない人物が、ミュージックランナーに介入しようとした事で音楽業界は 完全に崩壊した」という書き込みをしたのは、彼ではなく別人による物だが、この発言は純粋に音楽を愛している者 からの警告である…と自らが強調した事により、後の音楽ゲーム楽曲と同人ゲーム楽曲がCDチャートを独占する流 れを生み出し、超有名アイドルを利用して莫大な利益を上げようとしていた芸能事務所やレコード会社全てを排除す るのに一役を買った。 後に、一般公募楽曲をメインにした音楽ゲームが発表され、そこで楽曲を提供する事になるのだが…それは別のエピ ソードとなる。 ・黒幕:男性 30代? 超有名アイドルの楽曲ばかりがクローズアップされ、他の楽曲は「視聴率が取れない」と言う理由でスルーされてき た音楽業界を壊そうと考えていた人物。シャドウノイズにランナーライブに関する話を持ちかけたのは、彼である。 自らもランナーライブに参戦し、周囲に不正なランナーがいないか調べた結果、とあるチームの存在に目を付けたの だが…? 「自分達の地位をお金の価値でしか考えていない人物が、ミュージックランナーに介入しようとした事で音楽業界は 完全に崩壊した」という書き込みをした張本人。自分としては音楽業界を考え直す機会を持ち、他のレコード会社や 芸能事務所も無謀な計画は止めて欲しい…という思いで書きこんだのだが、これがシャドウノイズによって同人楽曲 や音楽ゲーム楽曲による音楽業界の下剋上を生み出す結果になるとは予想していなかったのである。 自分の書き込みが音楽業界の下剋上を生み出した事に関しては、自分にも責任があるらしく、他ジャンルの曲にも良 い所はあると積極的にアピールするのだが、結局は第2の超有名アイドルを生み出す土台になるのでは…と言う事で 彼の行動が注目される事はなかった。 しかし、それが彼にとっては都合のよいことであり、後に一般公募楽曲をメインにした音楽ゲームが発表された際に は、超有名アイドルはアニメやゲームだけの架空世界での出来事に過ぎないと一蹴、これから受け入れられる楽曲は 音楽ゲームの中にだけある…と超有名アイドルを復活させようとする音楽業界を再度破壊しようとするのだが、それ は別のエピソードになる。 ・レコード会社所属ランナー:男性 元陸上選手であり、参加ランナーの中では一番実力がある。 レース終盤で彼が3位に失速した事で、芸能事務所とレコード会社が暴走して例の事件を発生させるのだが、この失 速自体が仕組まれていたのである。 (彼が実は黒幕の人物と知り合いであり、事前に計画に関しては運営委員会に報告済みだった) もう一つ隠されている秘密として、実は彼が陸上引退後に音楽ゲームの上位プレイヤーになっている事がある。これ が後に芸能事務所とレコード会社に知られる事で、予想外の展開を生むのだが…。